コンスタンティヌスの凱旋門(Arco di Costantino)

コンスタンティヌスの凱旋門について
ローマ帝国第47代皇帝コンスタンティヌス1世時代の勝利を祝う記念碑。
312年に行われた内戦ミルウィウス橋の戦いでテトラルキア時代の皇帝マクセンティウスに勝利。
分裂状態にあったローマ帝国が再統一するきっかけとなりました。
基礎と下部構造は石灰華・最上部は煉瓦・円柱は黄色大理石・その他は白大理石で作られています。
浮き彫り装飾の半数はトラヤヌス帝・ハドリアヌス帝・アントニヌス帝の建築物から略奪したもの。
北側正面は戦争の場面・南側正面は平和と公的生活の場面を表現。
神々への敬意・戦いで生まれた犠牲・市民への寛大さなど主権者の道徳観を伝えています。
両方の正面上部にコンスタンティヌスの正当な勝利を称え奉献したとする碑文を記述。
単なる1つの彫刻ではなく激動の時代のモニュメントが集う博物館のような存在。
未だに解決できない戦争問題と誰もが望んでいるはずの平和について考えさせられる建築です。
コンスタンティヌスの凱旋門の写真












