サン・マルコ大聖堂(Basilica di San Marco)
サン・マルコ大聖堂について
福音書記者サン・マルコの遺物を安置するために建設されたビザンティン様式の大聖堂。
新約聖書に収められた4つの正典のうちの一書「マルコによる福音書」を書いたマルコ。
828年にエジプト北部の都市アレクサンドリアからヴェネツィアの商人たちが持ち込んだマルコの遺物。
守護聖人として祭られたマルコの遺物は世界各地から巡礼者や商人を引き付ける強力な武器となりました。
ヴェネツィア出身の画家Tintorettの絵画「聖マルコの遺体の運搬」でも一連の出来事が称賛されています。
大ドームを中心に従属的な空間が対称かつ均等に配置された集中式建築。
金色のモザイクタイルと大理石の石貼りで装飾された内部。
煌びやかな空間に闇が同居し何とも言えない重厚感が漂います。
ファサードの頂上部に設置された有翼のライオンは聖書を抱えたマルコを表しています。
ヴェネツィアに聖なる都市としての尊厳と富をもたらし続ける建築です。