テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ

テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ_1
会期 2023年7月12日(水)~ 2023年10月2日(月)
会場 国立新美術館
住所 東京都港区六本木7-22-2[地図
アクセス 乃木坂駅 徒歩1分
公式サイト 国立新美術館

展覧会の内容

イギリスのテート美術館のコレクションの中から、「光」をテーマに約120点の作品を展示する展覧会『テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ』へ行ってきました。

18世紀末から現代までの約200年間におよぶアーティストたちの独創的な創作の軌跡。

本展では、アーティストたちがどのように光の特性と輝きに魅了されたのかを検証します。

 

テート(TATE)は、イギリス政府が所有する美術コレクションを収蔵&管理する組織です。

ロンドンのテート・ブリテン(Tate Britain)、テート・モダン(Tate Modern)、テート・リバプール(Tate Liverpool)、テート・セント・アイヴス(Tate St Ives)の4つの国立美術館を運営しています。

1897年に国立英国美術館として設立し、後にテート・ギャラリーとなり、2000年に4つの国立美術館の連合体であるテートに改組されました。

2023年現在、77,000点を超えるコレクションを所有しています。

 

キリスト教とユダヤ教では、神は最初に光を創造したと伝えられています。

18世紀末から19世紀初めのイギリスでは、宗教的な主題を光と闇で表現した作品が人気を博しました。

19世紀後半のヨーロッパでは、印象派の画家を中心に、光そのものを主題に自然の中で制作するスタイルが生まれました。

20世紀以降は、照明/映像/インスタレーションを通して、光と色の関係を探求する作品が人気を博しています。

 

それぞれの時代において、様々な手法を用いて生み出された光の名作たち。

光の作品から感じる神々しさ、美しさ、明るさ、温かさ、儚さ、希望といった感情の正体は何なのか?

「なぜ人はこんなにも光に魅了されるのか?」を考えさせらえる展覧会でした。

気になった作品

トスカーナの海岸の灯台と月光(A Moonlight with a Lighthouse, Coast of Tuscany)

テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ_2

出品 1789年

ジョゼフ・ライト・オブ・ダービー(Joseph Wright of Derby)

ポンペイとヘルクラネウムの崩壊(The Destruction of Pompeii and Herculaneum)

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制作 1882年、2011年に修復

ジョン・マーティン(John Martin)

陽光の中に立つ天使(The Angel Standing in the Sun)

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出品 1846年

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(Joseph Mallord William Turner)

無垢なる幼児たちの勝利(William Holman of the Innocents)

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制作 1883年~1884年

ウィリアム・ホルマン・ハント(William Holman Hunt)

ハムステッド・ヒースのブランチ・ヒル・ポンド、土手に腰掛ける少年(Branch Hill Pond, Hampstead Heath, with a Boy Sitting on a Bank)

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制作 1825年

ジョン・コンスタンブル(John Constable)

夏の朝(Summer Morning)

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刊行 1831年

原画:ジョン・コンスタンブル(John Constable)彫版:デイヴィッド・ルーカス(David Lucas)

ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡(The British Channel Seen from the Dorsetshire Cliffs)

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制作 1871年

ジョン・ブレット(John Brett)

露に濡れたハリエニシダ(Dew-Drenched Furze)

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制作 1889年~1890年

ジョン・エヴァレット・ミレイ(John Everett Millais)

モレ=シュル=ロワン(Moret-sur-Loing)

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制作 1902年

アルマン・ギヨマン(Armand Guillaumin)

室内、床に映る陽光(Interior, Sunlight on the Floor)

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制作 1906年

ヴィルヘルム・ハマスホイ(Vilhelm Hammershoi)

母と子(Mother and Child)

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制作 1903年

ウィリアム・ローゼンスタイン(Sir William Rothenstein)

スウィンギング(Swinging)

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制作 1925年

ワシリー・カンディンスキー(Wassily Kandinsky)

ぶら下がったかけら(Morceau Accrochant)

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制作 2004年

ペー・ホワイト(Pae White)

アブストラクト・ペインティング(Abstract Painting)

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制作 1990年

ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)

カラーサイクルⅢ(Colour Cycle Ⅲ)

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制作 1970年

ピーター・セッジリー(Peter Sedgley)

声、足跡、電話(Voices Footsteps Telephone)

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制作 2000年

ジュリアン・オピー(Julian Opie)

黄色 vs 紫(Yellow versus Purple)

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制作 2003年

オラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)

ブリック・レーンのスペクトル2(Spectrum of Brick Lane 2)

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制作 2007年

デイヴィッド・バチェラー(David Batchelor)

光の音楽(Light Music)

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制作 1975年

リズ・ローズ(Lis Rhodes)

星屑の素粒子(Stardust Particle)

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制作 2014年

オラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)

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