【期間】2023年9月14日(木)から2023年11月26日(日)
【場所】東京都港区南青山1-24-3[地図]
【交通】東京メトロ千代田線 乃木坂駅 徒歩1分
【詳細】TOTOギャラリー・間HP
【期間】2023年9月14日(木)から2023年11月26日(日)
【場所】東京都港区南青山1-24-3[地図]
【交通】東京メトロ千代田線 乃木坂駅 徒歩1分
【詳細】TOTOギャラリー・間HP
美術館関連のプロジェクトを多数手掛けている建築家の西澤徹夫の展覧会「西澤徹夫:偶然は用意のあるところに」へ行ってきました。
建築の核心は具象化されたものの裏側に内在し、そのような不可視のものを計画する過程に建築の魅力があると考える西澤氏。
本展では、建築が抱えている豊かな内面について想いを巡らし、それらを見い出す手掛かりを提供します。
西澤徹夫は、2007年に西澤徹夫建築事務所を設立しました。
住宅や美術館の設計、展覧会の会場構成など、様々なプロジェクトを手掛けています。
様々な大学の非常勤講師を歴任し、2023年より京都工芸繊維大学の特任教授として教鞭を執っています。
「Chance favors the prepared mind.」は、フランス出身の細菌学者のルイ・パスツール(Louis Pasteur)の言葉です。
幸運を引き寄せる主体的な力や心構えこそが、探していないものを発見することを意味しています。
本展覧会は、西澤氏自身が今後どのような建築の計画に挑戦しようとしているか、そして未だ見ぬ何かを発見するためのプロジェクトです。
日頃から様々な経験を積み重ね、感性を磨き、高い視座と広い視野を養う。
豊かな作品を生み出すためには、作り手自身の心が豊かであることが重要だと感じる展覧会でした。
本展覧会では、各プロジェクトの全体像を説明するのではなく、様々な要素に分解した上で2つずつ併置しています。
事後的・仮説的な断片を組み合わせることで、複数のプロジェクトにまたがるアイデアや気付きを浮上させることを目的としています。
【場所】日本、青森県
【竣工】2021年
【共同設計】浅子佳英、森純平
【詳細】西澤徹夫建築事務所:八戸市美術館
八戸市美術館の広場に設置された、特注タイルと南洋材のベンチ(40分の1)
座面を様々な方向に散りばめることで、座る人の視線の向きや会話のまとまりを生み出します。
【場所】日本、京都府
【竣工】2019年
【共同設計】青木淳建築設計事務所
京都市京セラ美術館の広場の模型(50分の1)
神宮道から1.5メートル下がるスロープ状の広場を作ることで、地下1階のエントランスから自然に入館する動線を作ります。
【場所】日本、兵庫県
【竣工】2016年
【共同設計】酒井真樹、安藤遼子
【詳細】西澤徹夫建築事務所:西宮の場合
兵庫県西宮市にある住宅のファサードと躯体の模型(20分の1)
橋の先の坂道が家にまとわり付いて迂回し、室内を抜けて庭に出ることで、家と街がつながります。
【制作】2020年
【共同制作】曽根裕、森純平
石器時代の人によって書かれたような文字が見える2つの石。
真面目なジョークから生まれた、確かめようもない事実に想像力を掻き立てられる作品です。
【場所】日本、京都府
【竣工】2019年
【共同設計】青木淳建築設計事務所
京都市京セラ美術館の東西断面図の模型(200分の1)
二軸対称の形式が東西方向の貫通動線を生み出し、敷地全体の回遊性を作り出します。
【場所】日本、東京都
【開催】2011年
【詳細】西澤徹夫建築事務所:パウル・クレー おわらないアトリエ
東京国立近代美術館で開催された「パウル・クレー おわらないアトリエ」の会場構成の模型(20分の1)
展開図を折り曲げた壁に、章立てと小分類に従って作品をレイアウトすることで、回遊性のある展示空間が生まれます。
【場所】日本、兵庫県
【竣工】2019年
【共同設計】板坂留五
【詳細】西澤徹夫建築事務所:半麦ハット
兵庫県の淡路島にある大阪湾に面した店舗兼住宅のカラーサンプル。
半年間現場に通い続ける中で感じた海の色から、雨戸や庇に塗る防錆用の塗料を作りました。
【場所】日本、東京都
【開催】2023年
【詳細】TOTOギャラリー・間「西澤徹夫:偶然は用意のあるところに」
本展覧会に出品する模型のためのスタディ模型。
材料や大きさを色々と試しながら、どんな模型をどう作るのか考えました。
イタリア出身のアメリカ人デザイナー・彫刻家のハリー・ベルトイア(Harry Bertoia)のサイドチェア。
座面のファブリックを付け替え、ワイヤーメッシュにクロムメッキを施してリユースしました。
展覧会ガイド「西澤徹夫:偶然は用意のあるところに」
世界建築巡りは、インフォメーションアーキテクトの山田育栄が訪れた世界の建築やプロジェクトなどの情報を紹介するサイトです。
建築学生や建築関係者はもちろん、国内外へ旅行する方などにも見ていただきたいと思っています。
一人でも多くの人に世界へ足を運んでほしい。
建築に触れると同時に、人との出会いや自己の発見といったかけがえのない機会に遭遇するでしょう。
インターネットの発達により世界中の情報を知ることはできますが、実体験に勝るものはありません。
このサイトが、訪れる国をより楽しむためのガイドブックになれば幸いです。
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