特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」

特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」_1
会期 2022年2月19日(土)~ 2022年6月19日(日)
会場 国立科学博物館
住所 東京都台東区上野公園7-20[地図
アクセス 上野駅 徒歩4分
公式サイト 国立科学博物館

展覧会の内容

古代より魔除け・お守り・地位を示すシンボルとして用いられてきた宝石の展覧会『特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」』へ行ってきました。

多種多様な宝石と豪華絢爛なジュエリーを一堂に集め科学的・文化的な切り口で紹介します。

 

時空を超えて、美しさと力強さで人々を魅了してきた宝石。

その多くが地球の内部で形成された鉱物で、美しさ・耐久性・適度な大きさを兼ね備えたものだけが宝石として扱われています。

 

奇跡的な地球の営みから生まれた宝石と、匠の技が光るジュエリーの数々。

今も昔も本能的に「美しい」と感じる神秘性に感極まる展覧会でした。

【第1章】原石の誕生:原石はどこでどのようにできるのか

宝石の原石は、地下深い所で誕生した鉱物です。

宝石の原石が含まれている母岩を調べると、宝石の形成プロセスを推定できます。

本章では、母岩を4つのタイプに分類し、宝石が誕生するプロセスを紹介します。

高温のマグマが冷えて固まってできた「火成岩」から生まれた宝石

高温の熱水が岩盤の割れ目から上昇してできた「熱水脈」から生まれた宝石

揮発性成分を伴うマグマが固まってできた「ペグマタイト」から生まれた宝石

熱や圧力を受けた岩石が再結晶してできた「変成岩」から生まれた宝石

【第2章】原石から宝石へ:原石はどのようにして宝石になるのか

宝石の評価は、原石の整形と研磨の出来映えに大きく左右されます。

宝石の特性を最大限に引き出し、原石の大きさを活かすカットが宝石の価値を高めます。

本章では、原石の採掘とカットの実例と共に、原石が宝石となるプロセスを紹介します。

主な宝石の産地

宝石のカット技術

光の反射による宝石の輝き

ダイヤモンドの魅力

宝石の色相環

【第3章】宝石の特性と多様性:様々な宝石の魅力

宝石の美しさは、「輝き」「煌めき」「彩り」で成り立ち、光に対する作用の性質に深く関係しています。

宝石の耐久性は、「硬さ」「靭性」「科学的安定性」で成り立ち、元素の種類や原子の配列に起因しています。

本章では、200種類以上の多様な宝石からそれぞれの特性を紹介します。

コランダムの宝石

ルビーと類似する宝石

ベリリウムを含む宝石

カラーバリエーションの多い宝石

結晶内部のインクルージョンで煌めく宝石

それぞれの宝石種で最大クラスの巨大宝石

地殻を構成する鉱物の中で最も存在量が多い長石

見る角度で色が変わる宝石

紫外線で光る宝石

割れにくい宝石

生物由来の宝石

化石由来の宝石

【第4章】ジュエリーの技巧:宝石はどのようにして宝飾品になるか

美しく輝くルースは、貴金属のベゼル(台座)に収めることでジュエリーとなります。

ベゼル(台座)には、強度・加工性・耐食性のあるシルバー、ゴールド、プラチナが用いられます。

本章では、優れたルースのセッティング技術と芸術的デザインのジュエリーを紹介します。

職人技が光るジュエリー

国立西洋美術館に寄贈された橋本貫志氏のコレクション

日本の四季をイメージしたギメルのジュエリー

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