中山英之展 , and then

中山英之展 , and then_1
会期 2019年5月23日(木)~ 2019年8月4日(日)
会場 TOTOギャラリー・間
住所 東京都港区南青山1-24-3[地図
アクセス 乃木坂駅 徒歩1分
公式サイト TOTOギャラリー・間

展覧会の内容

ユニークな視点に裏打ちされた厳密な論理を展開する建築家・中山英之氏の展覧会『中山英之展 , and then』へ行ってきました。

中山氏の思想の道筋や実験の数々を図面・模型・映像と共に紹介します。

 

1972年に福岡県で生まれた中山英之氏。

1998年に東京藝術大学建築学科を卒業し2000年に東京藝術大学大学院修士課程を修了。

卒業後は伊東豊雄建築設計事務所に約8年勤務。

2007年に建築家の登竜門と呼ばれる新人賞「吉岡賞」を受賞し同年に 中山英之建築設計事務所 を設立。

住宅やオフィスの設計を行いながら2014年より東京藝術大学准教授としても活躍しています。

(事務所ホームページの情報量がスペインの建築家ユニット Selgascano 並みに少なくてビックリw)

 

本展覧会は竣工後に設計者の知らない時間を過ごしてきた建物の「, and then(それから)」がテーマ。

それぞれ別の人物によって撮影&編集された建物の日常を眺める上映会。

4階の展示室がミニシアター「CINE間」で3階の展示室がロビーの構成です。

ロビーに飾られた可愛いスケッチや写真には丁寧な手書きの説明文が添えられています。

 

住人のライフスタイルに寄り添い「住みこなされる住宅デザイン」を試行錯誤する。

等身大の自分をさらけ出しモノづくりに励む中山氏の人柄を垣間見る展覧会でした。

展示風景

気になったプロジェクト

家と道

道を挟んで並ぶ同じ形をした素材違いの2軒の住宅。

かつて同じアパートの2室を借りて暮らしていた夫婦。

夫婦共々絵を描くことが好きでアトリエと生活スペースに分けて使用していました。

アトリエと生活スペースを完全に分断するのではなく地上の道と地下階で緩やかに接続した新居。

内部と外部を自由に行き来しながら創作に励み好きなときに休む生活。

場所や時間に捉われず自由気ままに生きることを許してくれそうな建築です。

mitosaya 薬草園蒸留所

果物と薬草を使用した日本初のボタニカル・ブランデーの蒸留所。

平成のバブル期に開演しその後ひっそりと閉園した薬草園の跡地をリノベーション。

植物を育てるために使用されていた水回りやボイラーなどの立派な設備。

生薬の見本や図鑑が並べられていたガラスケースや本棚。

オリジナルの形を尊重しながら少し手を加えることで蒸留所の道具として息を吹き返しました。

美味しい一杯を作るために手間隙かけたこだわりのお酒造りに没頭できる建築です。

かみのいし/きのいし

庭石があるなら部屋石があっても良いよね!という発想から生まれた「かみのいし」

「かみのいし」の展開図を拡大し木の板に刷った「きのいし」

モデルとなった小石をどんなに拡大し素材を変えても石は石であることをやめない面白さ。

紀元前遥か昔から存在する尊い物質でありオブジェとしても不思議な魅力がある石。

管理人も浜辺で見つけたキレイな小石や ジュエリー制作 に使用する天然石を家に飾る石好きです。

天然由来成分を使用した宝石石鹸 Savons Gemme のようにバラエティが広がりそうなプロダクトです。

関連動画

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