第16回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展
会期 | 2018年5月24日(木)~ 2018年11月25日(日) |
---|---|
住所 | Venezia VE, Italy[地図] |
公式サイト | ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展 |
展覧会の内容
『第16回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展』へ行ってきました。
建築界のオリンピックとの異名を持つ祭典で繰り広げられる世界各国の展示の様子を紹介します。
1895年から2年に1度開催されている現代美術の国際展覧会のヴェネツィア・ビエンナーレ。
1980年からビエンナーレの建築部門としてヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展がスタートしました。
80年代の若手建築家も多数出展しており展示を通してその国の社会問題や多様な感性に出会える場所。
2018年はアイルランドの建築家イヴォンヌ・ファレル(Yvonne Farrell)とシェリー・マクナマラ(Shelley McNamara)が掲げる「Freespace」がテーマ。
目的に捉われず自由に使えるパビリオンの空間そのものに焦点を当てます。
金獅子賞:スイス連邦「House Tour」
キュレーター | Alessandro Bosshard/Li Tavor/Matthew van der Ploeg/Ani Vihervaara |
---|
スイスのアパートで最もスタンダードなフォーマットの部屋を俯瞰的に観察。
様々なサイズのドア・窓・カウンターが寄せ集まる空っぽの空間は訪問者に奇妙な違和感を与えます。
特別賞:グレートブリテン及び北アイルランド連合王国「Island」
キュレーター | Adam Caruso/Peter St John/Marcus Taylor |
---|
植民地主義・政治情勢・気候変動など様々なテーマを表現した島。
日光・月光・空気などの自然のギフトと共に新しい何かを始めるためのプラットフォームを提供します。
日本国「Architectural Ethnography」
キュレーター | 貝島桃代/井関悠/Laurent Stalder |
---|
街中にある建物を観察し現代人の暮らしや都市の現実をドローイングを用いたガイドブックとして集約。
ユーモアあふれる視点で切り取られた現実が建物の本質や社会の未来に議論を投げかけます。
独占的・防御的・商業的に制限された条件下でも可能性を見い出すことのできる「Freespace」
人々が新しい感覚・アイデア・価値観に出会う機会を創出する建築の本質に向き合う展覧会でした。
ジャルディーニ会場の展示風景
セントラルパビリオン
スイス連邦「House Tour」
ベネズエラ・ボリバル共和国「CCS:Espacio Rebelde」
ロシア連邦「Station Russia」
日本国「Architectural Ethnography」
大韓民国「Spectres of the State Avant-garde」
ドイツ連邦共和国「Unbuilding Walls」
カナダ連邦「Canada Builds:Rebuilds a Pavilion in Venice」
グレートブリテン及び北アイルランド連合王国「Island」
フランス共和国「Infinite Places:Building or Making Places?」
チェコ共和国・スロバキア共和国「UNES-CO」
オーストラリア連邦「Repair:修復」
ウルグアイ東方共和国「Prison to Prison, an Intimate Story between two Architectures」
イスラエル国「In Statu Quo:Structures of Negotiation」
アメリカ合衆国「Dimensions of Citizenship」
フィンランド共和国・ノルウェー王国・スウェーデン王国「Another Generosity」
デンマーク王国「Possible Spaces」
写真なし