期間 | 2018年9月22日(土)から2018年11月4日(日) |
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場所 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-12-14[地図] |
交通 | 東京メトロ副都心線 北参道駅 徒歩2分 |
詳細 | GAギャラリーHP |
プレゼンテーション展2018
「プレゼンテーション展2018」の内容
公共建築の建設において設計業務委託先選定の肝となるプレゼンにスポットを当てる「プレゼンテーション展2018」へ行ってきました。
建築家10組がコンペで使用した提案書・模型・再現動画と共にプレゼンテーションの臨場感を体感します。
公平性・透明性・機会均等性を確保するために「設計コンペ方式」や「プロポーザル方式」を採用することが当たり前になってきた現代。
市民を招いた公開審査やワークショップを義務付けられることも多く提案者のプレゼン力が益々重要視されています。
管理人が思う良いプレゼンのポイント5つ
■受け手を向いた真っ直ぐな姿勢と目線
■受け手が聞き取りやすい話し方とスピード感
■受け手が理解&消化できる適度な情報量と専門性
■受け手の脳内イメージを膨らませるスライドと映像
■受け手の記憶に残るインパクトと感動の仕掛け
競合性の高いコンペでもその時の自分が持てるパフォーマンスを最大限に発揮することが大切。
たとえそのコンペに落選しても力を入れた経験は後々別のプロジェクトにおいて必ず生かされます。
プレゼンの出来は事前の段取りとトライ&エラーの数によって作られる。
コンペやセミナーといった公の場だけでなく日頃の会議やクライアント説明にも役立つ気付きがある展覧会でした。
「プレゼンテーション展2018」のピックアップ
管理人が気になった5つのプロジェクトについて簡単にまとめます。
<多賀町中央公民館>
【設計】大西麻貴+百田有希
【場所】滋賀県犬上郡
【詳細】多賀町 HP
多賀町に建設中の複数の建物が集まってできた町のような公民館。
人が集まる土間を中心に緑や風を感じられる居場所を散りばめ賑わいと落ち着きを併せ持つ。
地域住民へのヒアリングやワークショップを通して皆で一緒に考える姿勢を大切にしています。
<富士山本宮浅間大社東側私有地整備事業>
【設計】谷尻誠+吉田愛
【場所】静岡県富士宮市
【詳細】富士宮市 HP
富士山の麓に建設予定のビール醸造所とレストランを併設したブルワリー。
裾野に馴染むように設計された勾配や高さを抑えたノコギリ状の屋根。
夕暮れ時に訪れた観光客がお酒を楽しみながら一息つける時間を提供します。
<八戸市新美術館>
【設計】西澤徹夫+浅子佳英+森純平
【場所】青森県八戸市
【詳細】八戸市 HP
アートのまちづくりに力を入れる八戸市の中核施設となる美術館。
三社大祭・館鼻朝市・横丁・南郷アートプロジェクトなどの豊かな文化資源を持つ八戸市。
外部環境に開かれたオープンなラーニングセンターが新しいコミュニケーションの場を創出します。
<New House 2014 設計提案競技応募案>
【設計】藤野高志
【場所】不明
【詳細】生物建築舎 HP
人工物と自然が混沌と共存する風景の豊かさを極力壊さない都市と溶け合う住宅の応募案。
各階のひさしの上に好きなものを並べることで住人の個性が光る。
優しいタッチのドローイングからは四季折々の発見に満ちた暮らしが想像できます。
<ソウルフェリーターミナル国際コンペティション応募案>
【設計】山下貴成
【場所】韓国ソウル特別市
【詳細】山下貴成建築設計事務所 HP
漢江の中州の汝矣島(ヨイド)に浮かぶフェリーターミナルの応募案。
川の上に水平に現れる蜃気楼のスクリーンが訪問者をお出迎え。
洗練されたイメージパースからは軽やかで幻想的な空気感が伝わってきます。
「プレゼンテーション展2018」のおまけ
「Architectural Innovation Driven by Necessity, Norman Foster, TEDx Institut Le Rosey, January 2014」
A.D.A.EDITA Tokyo 二川由夫氏イチオシのプレゼン上手な建築家:ノーマン・フォスター
魅せ方と専門性のバランスが取れたプレゼンが出来る。
【展覧会レポート】フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション
「Social Infrastructure | Bjarke Ingels | TEDxEast」
管理人イチオシのプレゼン上手な建築家:ビャルケ・インゲルス
2015年に来日した際に早稲田大学創造理工学部建築学科で行われた講演会でますますファンに!
世界建築巡りについて
世界建築巡りは、インフォメーションアーキテクトの山田育栄が訪れた世界の建築やプロジェクトなどの情報を紹介するサイトです。
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一人でも多くの人に世界へ足を運んでほしい。
建築に触れると同時に、人との出会いや自己の発見といったかけがえのない機会に遭遇するでしょう。
インターネットの発達により世界中の情報を知ることはできますが、実体験に勝るものはありません。
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