DAN FLAVIN

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会期 2017年2月1日(水)~ 2017年9月3日(日)
会場 エスパス ルイ・ヴィトン東京
住所 東京都渋谷区神宮前5-7-5[地図
アクセス 表参道駅 徒歩3分
公式サイト エスパス ルイ・ヴィトン東京

展覧会の内容

媒体としての光を探求した作品で知られるアメリカ人アーティスト『DAN FLAVIN』へ行ってきました。

フレイヴィンの先駆的な作品の制作活動に敬意を表し7つの作品を紹介します。

4種類のサイズと10種類の色の既製品の蛍光灯のみを使用し限られた材料を様々に配置した作品たち。

寿命の限られた蛍光灯に依存する自分自身の作品の刹那的な特徴や儚さを浮き彫りになります。

素材である光を隠喩的に解釈されることを拒絶しコンテキストと知覚のみに頼り解釈されることにこだわる。

作品に占有された物理的空間と鑑賞者の間に生まれる相互作用に焦点が当てられます。

 

身近な工業製品である蛍光灯をこんなにもじっくり見たことは無い。

フレイヴィンの作品に出会わなければ知る由もなかった光への感動に満ち溢れた展覧会でした。

展示風景

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日没後の薄暗いブルーの景色と白い床に映り込む人工の光が美しいギャラリー。

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「”MONUMENT” FOR V. TATLIN」1964年-1990年制作

ロシア人アーティストのウラジミール・タトリンが1917年のロシア革命を記念し設計した「Monument to the Third International」に対するオマージュ。

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4種類のサイズの白い直管蛍光灯を様々なバリエーションで組み合わせシリーズ化。

芸術と工学を融合させたいと願ったタトリンの無益な頑固さを表現しました。

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左「UNTITLED(TO ALEX AND NIKKI)」1987年制作

4色の直管蛍光灯で構成された長い斜め線から壁に広がる美しい後光。

フレイヴィンの個展を開催したギャラリー運営者のニッキー・ディアナ・マルカールに捧げられました。

右「ALTERNATE DIAGONALS OF MARCH 2, 1964(TO DONJUDD)」1964年制作

5本の白い直管蛍光灯を45度の角度で壁に並べることで勢いを放つ光。

フレイヴィンと同じミニマリストであるアメリカ人アーティストのドナルド・ジャッドに捧げられました。

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「UNTITLED」1963年制作

244センチの緑色の直管蛍光灯は初期の実験的な試みの1つ。

完全な遮断の中に柔らかさが緑という色には他とは異なる驚くべき強さがあると主張したフレイヴィン。

緑に嫌悪感を持つことで知られたオランダ人画家のピエト・モンドリアンに対する反応として解釈されます。

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山田育栄
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