現代世界の建築家展2016
展覧会の内容
世界の建築デザインの潮流を探る『現代世界の建築家展2016』へ行ってきました。
模型や映像と共に建築家33組による多様なプロジェクトが楽しめる展示会でした。
気になったプロジェクト
台湾金寶山墓園:Taiwan Chinpaosan Necropolis
設計 | スティーヴン・ホール |
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場所 | 台湾 |
1万区の墓所区画に設けられるホテル・レストラン・葬儀用チャペル・オーディトリアムなどの複合施設。
長方形の敷地に埋め込まれたホワイトコンクリートの球体は易経で円として描かれる天国を表現したもの。
死を受け入れ敬意を払いあの世とこの世を繋ぐ神聖な中継地としての建築です。
サンパウロ・ローズウッド・タワー「シダーデ・マタラッツォ」:Torre Rosewood São Paulo「Cidade Matarazzo」
設計 | ジャン・ヌーヴェル |
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場所 | ブラジル |
サンパウロのマタラッツィオ公園に面する木造の中高層アパート。
公園のものと同じ種類の木々が植えられたテラスは程良く生い茂る緑がプライバシーを優しく保護。
木の温もりと緑の安らぎはいつの時代も変わらない恵みを人間に与えてくれることを実感する建築です。
セカンド・ホーム・オフィス「HolLA」:Second Home Offices「HolLA」
設計 | セルガスカーノ |
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場所 | アメリカ |
90,800平方フィートの庭園に約70棟の楕円型の部屋が散りばめられた会社施設。
半分地中に埋められた各部屋を繋ぐのは自然を背景とした透明な壁と木製の遊歩道。
360度に広がる色鮮やかな植物に囲まれ季節の移り変わりを楽しめる建築です。
ファイン・アーツ図書館:Fine Arts Library
設計 | ウォルフガング・チャペラー |
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場所 | アメリカ |
スチール・アルミニウム・ガラスなど軽やかな印象を与える素材をメインに構築したコーネル大学の図書館。
本棚の配置や大きさを自由に変更することのできる可動式の書架システムを導入。
目的や用途に合わせて姿を変え数十年先を見据えた収蔵能力が備えられた建築です。
ワシントン・レッドスキンズ・スタジアム:Washington Redskins Stadium
設計 | BIG:ビャルケ・インゲルス・グループ |
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場所 | アメリカ |
伝統的な階層構造を持たず空中に浮かぶ円形の観客席が特徴のアメフトのスタジアム。
シーズンオフ中はコンサート会場・プール・スケートリンクとして使用できるよう設計。
運営費・維持管理費の課題を現実的に見据え1つの用途にとらわれる必要のない工夫を施した建築です。
タブラ・アクースティカ:Tabula Acustica
設計 | アンサンブル・スタジオ |
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場所 | アメリカ |
11,500エーカーの広大な放牧場に展開する Tippet Rise Art Center 内のコンサートホール。
古代遺跡のような粗削りなビジュアルの空間は野外音楽ホールとしての音響性能を考慮。
出演者・観客ともに大自然の中で奏でる豊かな音楽表現に酔いしることのできる建築です。