空へ、海へ、彼方へ：旅するルイ・ヴィトン展

1854年から現在までの軌跡を辿る「空へ、海へ、彼方へ：旅するルイ・ヴィトン展」へ行ってきました。

厳選した作品・オブジェ・ドキュメントとともに一流ブランドのクラフトマンシップを体感します。

16歳から荷造り用木箱製造工房で働き33歳で世界初となる旅行用鞄の専門店を創業したルイ・ヴィトン。

高品質でモダンなトランクはパリのファッショナブルなクラスの間で瞬く間に評判となりました。

卓越したクラフトマンシップと機能美で顧客の要望に応え期待以上の満足な体験を作り出す。

時を経ても変わることのないタイムレスな製品に込められた一流ブランドの魂を感じる展覧会でした。

自動車・列車・飛行機など多様な移動手段に適合するルイ・ヴィトンのトランク誕生の紹介エリア。

創業者ルイ・ヴィトンの肖像画

トランクの中に花を詰めて顧客に渡したとされる粋な対応を再現したもの

トランクの製造に必要とされる多くの素材のうちルイ・ヴィトンの象徴とも言うべき木材の紹介エリア。

布を張る前の木のトランク

昔の製造道具

貼り付け工房とアイロンプレート工房の写真

時代の最先端を歩きバリエーション・機能・シグネチャー的要素を充実させてきたトランクの紹介エリア。

1900年「天然鞣し革のメールトランク」

2014年「モノグラム・キャンバスの特性デスク・トランク」シンディー・シャーマン作

2016年「モノグラム・イリュージョン・キャンバスの化粧箱」キム・ジョーンズ作

1924年～1925年にかけて行われたアフリカの探検プロジェクトで製作されたトランクの紹介エリア。

過酷な天候や地理に対応する探検家用トランク

着用済み衣類をコンパクトに折り畳んで収納することができるバッグの紹介エリア。

1926年～1935年「FEMINA」「VOGUE」

1930年「香水 EAU DE VOYAGE」

帽子・グローブ・ピクニックセットなどドライブに欠かせないアイテム収納用トランクの紹介エリア。

「青色のモノグラム・キャンバスのカー・トランク」

「ヴィニット・キャンバスのピクニック・トランク」

20世紀初頭に旅客機の発達に合わせて製作された飛行士や乗客の衣類を収納する機能的バッグの紹介エリア。

フライト用のスーツとモデルの飛行写真

機内持ち込み用のサブバッグ

交通機関の発達に伴いモダンな旅行者が手にするようになった列車持ち込み用バッグの紹介エリア。

座席の下に滑り込ませることができるバッグ

1926年「汽車の旅」テレーズ・ボニー撮影

1935年「ルイ・ヴィトンのトランク広告」

20世紀「ホテルラベル」ガストン・ルイヴィトンのコレクション

読書や執筆を愛するガストン・ルイ・ヴィトンが生んだ読書家や作家のためのトランクの紹介エリア。

1932年「モノグラム・キャンパスの書棚トランク IDEAL」

2016年「作家のための天然鞣し革のケース」キム・ジョーンズ作

「イニシャルまたはモノグラム GLV のスケッチ」ガストン・ルイ・ヴィトン作

「象牙のパーソナライズプレート」

ルイ・ヴィトンのパターン・フォルムを一新するために招かれたアーティスト作品の紹介エリア。

2003年「EYE LOVE SUPERFLAT」村上隆作

2007年「ETUDE」リチャード・プリンス作

2008年「モノグラム・パルプ・キャンバス WEEKENDER」マーク・ジェイコブス＆リチャード・プリンス作

1900年代から収集された珍しいデザインのケース・トランク・チェストの紹介エリア。

スターの要望に応え創意と工夫に満ちた芸術的デザインがオーラを放つ多様なトランクの紹介エリア。

1911年「モノグラム・キャンバスの帽子用トランク」セシル・ソレル所有

1927年「モロッコ革の化粧・香水瓶6本用ケース」レディ・アントニア・アディソン所有

1926年「モノグラム・キャンバスの靴用トランク」イヴォンヌ・プランタン所有

1900年「豚側の香水瓶用ラウンド・ケース」

1911年「ヴィトニットキャンパスの扉付き小型トランク」メアリー・ガーデン所有

「クロコダイルレザーの化粧道具ケース」

日常を美しく豊かにすることを目的に作られたフレグランス関連製品の紹介エリア。

1914年～1929年「瓶」「瓶のスケッチ」「ドレッサーセットのスケッチ」

洗練された装いを求める男性顧客のために製作されたバッグや化粧道具ケースの紹介エリア。

1931年「アザラシ革とパイソンレザーの化粧道具ケース」イグナツィ・ヤン・パデレフスキ所有

1921年「天然鞣し皮の化粧道具ケース」イグナツィ・ヤン・パデレフスキ所有

1929年「モロッコ革のスーツケース ROUBAIX」

伝統の中にオリジナリティを加え今までにない現代的な世界観を築き上げた作品の紹介エリア。

2015年「1923年のジャン・パトゥによるスペシャルオーダーを再解釈した特別なドレス用トランク」

2014年～2015年「ルイ・ヴィトン・ルック」二コラ・ジェスキエール作

2015年「ルイ・ヴィトン・マルタージュ・レザーのバッグ」二コラ・ジェスキエール作

2014年～2015年「ルイ・ヴィトン・ルック」二コラ・ジェスキエール作

2014年～2015年「ルイ・ヴィトン・ダミエ・キャンパスのプティット・マル」二コラ・ジェスキエール作

繊細で慎重な取り扱いが必要な楽器を守り顧客の様々な要望に応えたオーダー製品の紹介エリア。

2015年「革のギターケース」

1996年「モノグラム・キャンバスのDJボックス」ヘルムート・ラング作

2015年「モノグラム・キャンバスの指揮者用トランク」

1895年「天然鞣し革のバイオリンケース」ピエール・セシアリ所有

伝統芸能に携わる人のために製作されたトランクや日本のアーティストがデザインしたバッグの紹介エリア。

2007年「ダミエ・キャンバスのティー・セレモニー・トランク」

2004年「モノグラム・キャンバスの歌舞伎役者のための鏡台トランク」

1883年「レイエ・キャンバスのスティーマー・トランク」板垣退助所有

卓越したクラフトマンシップや技術により生まれるモノ作りへの情熱の紹介エリア。

製造工程の動画

製造工程のライブ

展覧会用のシャトルバス

「本当に実用的なトランクは、軽量で耐久性がなければならない。

そして中の物を衝撃から守り、何よりも水分の侵入を防がなくてはならない。

そのため、私はよく乾いた木材を使用し、外装に亜鉛や銅、あるいは油脂コーティングを施したキャンバスを用いる。

さらに中に水が浸み込まないようにゴム素材で補強するのだ。

ビス(鋲)で固定された錠前に、補強用の横木を立体的に取り付けることによって、私のトランクが持つエレガントな魅力が際立つ。」

ルイ・ヴィトン：荷造り及び旅行用トランクの特許出願証明書(1867年1月18日)より

世界建築巡りは、インフォメーションアーキテクトの山田育栄が訪れた世界の建築やプロジェクトなどの情報を紹介するサイトです。

建築学生や建築関係者はもちろん、国内外へ旅行する方などにも見ていただきたいと思っています。

一人でも多くの人に世界へ足を運んでほしい。

建築に触れると同時に、人との出会いや自己の発見といったかけがえのない機会に遭遇するでしょう。

インターネットの発達により世界中の情報を知ることはできますが、実体験に勝るものはありません。

このサイトが、訪れる国をより楽しむためのガイドブックになれば幸いです。

イベント企画・取材・広告掲載などのお仕事を承っています。

世界建築巡りの世界観に賛同いただけるスポンサー様も募集しています☆

詳細はこちら