期間 | 2016年4月15日(金)から2016年6月11日(土) |
---|---|
場所 | 東京都港区南青山1-24-3[地図] |
交通 | 東京メトロ千代田線 乃木坂駅 徒歩1分 |
詳細 | TOTOギャラリー・間HP |
三分一博志展:風、水、太陽
「三分一博志展:風、水、太陽」の内容
広島をベースに瀬戸内に根ざした設計活動を行う建築家「三分一博志展:風、水、太陽」へ行ってきました。
実証実験の模型・映像・モックアップと共に三分一建築の設計過程を紹介します。
デジタルとアナログによるPDCAサイクルをひたすら繰り返しその場所に相応しい建築を導き出す。
自然の声に耳を傾け徹底的に生態系の一部であろうとするスタイルに大切なことを学んだ展覧会でした。
「三分一博志展:風、水、太陽」の展示風景
三分一氏が手がけた歴代のプロジェクト映像を投影した3階の展示室。
瀬戸内海の地形から空気の流れを確認するために撮影された上空写真。
【2000-2003】ケース・スタディ・ハウス/Less/Running Green Project/エアー・ハウス/三輪窯/テラス・ハウス/クリニック/ancora/北向傾斜住宅
【2004-2006】角田歯科医院/brood/民家再生計画/ストーン・ハウス/ののやま矯正歯科医院
【2007-2009】太陽の家/Base Valley/犬島精錬所美術館/Energy Penthouse/オタフクソース Wood Egg お好み焼き館/Miyajima Office 船倉税理士事務所
【2010-2012】六甲枝垂れ/三輪窯Ⅱ(不走庵)/速度の家/白鳥オフィス
【2013-】風と水のコックピット/宮島弥生展望台/直島の家またべえ/直島ホール
気体・液体・固体と姿を変え地球上を循環する水の動きを実験する中庭。
条件の異なる数種類のフロートガラスとアクリルの箱を並べ生態系の維持に最適な水の量を観測します。
三分一建築の設計過程を4つに分けて紹介する4階の展示室。
多くの疑問と仮説を立て地球における建築のディテールを決めていくリサーチ過程。
「島の価値がなくなると、人々は島を去っていった。
永遠に変わらない価値とは・・・。
私は太陽がなくならない限り動き続ける美術館を作ろうと考えた。」
コンピューター解析により目に見えない様々な要素を可視化するシミュレーション過程。
模型をミリ単位で繰り返し改良し実験を重ねるエクスぺリメント過程。
「模型は机上のみの創作であってはならない。CFDと同じ条件で風洞実験を・・・。」
煙突効果と太陽を動力に空気を動かす犬島精錬所美術館の気流模型。
これまでのシミュレーション内容が実際の空間で通用するのかを確認するモックアップ過程。
木材の種類・サイズ・密度を変えて行われた六甲枝垂れの着氷実験。
「我々が美しいと感じる地球の景色は、エネルギーが創り出す絶え間ない循環の景色である。
その地球特有の水の変化、気体・液体・個体の現象を美しく映し出すことも建築の役割である。」
「三分一博志展:風、水、太陽」の関連動画
自然体感展望台:六甲枝垂れ
「三分一博志展:風、水、太陽」の関連書籍
世界建築巡りについて
世界建築巡りは、インフォメーションアーキテクトの山田育栄が訪れた世界の建築やプロジェクトなどの情報を紹介するサイトです。
建築学生や建築関係者はもちろん、国内外へ旅行する方などにも見ていただきたいと思っています。
一人でも多くの人に世界へ足を運んでほしい。
建築に触れると同時に、人との出会いや自己の発見といったかけがえのない機会に遭遇するでしょう。
インターネットの発達により世界中の情報を知ることはできますが、実体験に勝るものはありません。
このサイトが、訪れる国をより楽しむためのガイドブックになれば幸いです。
イベント企画・取材・広告掲載などのお仕事を承っています。
世界建築巡りの世界観に賛同いただけるスポンサー様も募集しています☆