期間 | 2016年6月24日(金)から2016年9月25日(日) |
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場所 | 東京都港区赤坂9-7-6[地図] |
交通 | 都営大江戸線・東京メトロ日比谷線 六本木駅 徒歩5分 |
詳細 | 21_21 DESIGN SIGHT HP |
土木展
「土木展」の内容
快適で良質な毎日の生活を支えるため街全体をデザインする基礎となる「土木展」へ行ってきました。
生活環境を整えながら自然や土地の歴史と調和する土木について考えます。
土を掘る・石を積む・離れた場所の距離を測るなどの地道な作業を積み重ねる土木の行為。
天災などの被害を最小限にとどめ非日常に備えながら日常を支える土木の哲学。
土木からインスピレーションを受けて作品制作するアーティストたちの土木愛まで。
土木の専門家やクリエイターの協力により日頃意識することのない土木の全体像を分かりやすく再現。
多くの人々の知恵と工夫そして困難に立ち向かう不屈の精神によって作られるインフラ。
過酷な自然と上手く共存し社会に潜む様々な課題を解決し続ける土木のパワーを感じる展覧会でした。
「土木展」の展示風景
毎日大勢の人が行き交う街中の駅・道路・広場・地下街などの都市風景を展示したエリア。
大正時代から続く増改築により様々な駅構内の施設が立体的に絡み合う渋谷駅のスケッチ「渋谷駅解体」
数多くの路線でベッドタウンを繋ぎ乗車人数日本一を誇る新宿駅のスケッチ「新宿駅解体」
全国の新幹線網における最大の拠点として東京の表玄関の役割を担う東京駅のスケッチ「東京駅解体」
兵庫県神戸市の六甲山から望む豊かな街並みのプロジェクションマッピングの映像「六甲山からの眺望」
かつて物流や文化の拠点として活躍した東京を代表する一級河川隅田川の映像「隅田川リバースケープ」
激動の高度経済成長期と現代の工事現場の映像に力強いオーケストラの演奏を重ねた「土木オーケストラ」
用途とスケールに合わせ実際の現場で使用される道具を展示した「土木の道具」
土木が造られていく現場を想像し見て触れて楽しみながら仕組みと役割を理解するエリア。
土木の技術が私たちの生活と自然環境を守っていることを伝える映像「まもる:キミのためにボクがいる」
普段見ることのない地面の下の地層の重なりを覗くことのできる「ほる:地質山」
重力とブロック同士の摩擦力によりアーチ橋が造れることを体験する「つむ:ライト・アーチ・ボリューム」
ダムの水が流れる映像空間で壮大なスケールで水が溜まる様子を体感する「ためる」
土を突き固める版築で造られたピラミッドに入り左官仕事の風合いを確かめる「つく:山」
多くの路線が乗り入れる渋谷駅の緻密で複雑な構造を確認できる「つなぐ:渋谷駅構内模型2013」
厚さ1ミリの板を特定の形に加工することで強度を増す構造化技術を示した「ささえる:ストラクチャー」
アプリの位置情報を使い交通網やユーザー行動を観察する「はかる:Perfume Music Player Installation」
マンホールの中に入って地面に顔を出し視界を体験する「人孔(ひとあな)」
手で砂を動かし標高差を色で確認することができる「ダイダラの砂箱」
手で砂を動かし標高差を線で確認することができる「ダイダラの砂箱」
現場で汗水垂らして懸命に働く人達の様子を撮影した「歩道のタイル。石を拭く人。」「開削。掘る。」
東日本大震災からの早期復興を図るプロジェクトの一環として施工中の福島県相馬市の「霊山トンネル」
世界最長の吊り橋としてギネス世界記録に認定されている兵庫県神戸市と淡路市を繋ぐ「明石海峡大橋」
17門のスライドゲートから滝のように流れ出る水をとらえた兵庫県神戸市の「千苅ダム」
穏やかな湖面に映るアーチ橋と空のコントラストが美しい北海道河東郡の「タウシュベツ川橋梁」
土木への愛をカレーで表現するダムカレー制作者の想いを取材した「ダムとカレーと私」
カレーに使われる具材で様々なタイプのダムをおいしく表現しています。
大きな音に溢れた土木現場で働く作業員の熱いガテンワークをポップに描いた「ニュー土木」
交通整備をするガードマンの動きをリズミカルに表現したアート作品「ガードマン」
世界最大級の長さと工期を誇る2つのトンネルから見る日本と世界の土木技術を展示したエリア。
1988年の開通以来世界最長のトンネルだった「青函トンネルの断面図」
2016年6月スイスに開通し世界最長の座に君臨した「ゴッタルドベース・トンネルの断面図」
トンネルが完成する感動の瞬間を記録した「ゴッダルドベース・トンネルの最後の突破」「トンネル掘削機」
全長18,200メートルに及ぶ日本最長の道路トンネルの中を颯爽と走る映像「山手トンネル」
2007年に国の重要文化財に指定された隅田川にかかる永代橋の設計図「BLUE WALL:永代橋設計圖」
夜になると青白くライトアップされ弓のような曲線が一層美しく映える橋を生み出した貴重な資料です。
実寸大の重機の大きさを知ることができるパネル「重機グラフィック」
土木遺産はもちろん施工・竣工の様子も撮影する土木写真家「西山芳一が選ぶ名土木マップ」
私たちの安全な暮らしと便利な生活は土木によって成り立っていることを改めて実感しました。
世界建築巡りについて
世界建築巡りは、インフォメーションアーキテクトの山田育栄が訪れた世界の建築やプロジェクトなどの情報を紹介するサイトです。
建築学生や建築関係者はもちろん、国内外へ旅行する方などにも見ていただきたいと思っています。
一人でも多くの人に世界へ足を運んでほしい。
建築に触れると同時に、人との出会いや自己の発見といったかけがえのない機会に遭遇するでしょう。
インターネットの発達により世界中の情報を知ることはできますが、実体験に勝るものはありません。
このサイトが、訪れる国をより楽しむためのガイドブックになれば幸いです。
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