現代世界の建築家展2015
展覧会の内容
世界の建築デザインの潮流を探る『現代世界の建築家展2015』へ行ってきました。
多くの建築家が自国以外の土地で活躍する傾向が興味深い展示会でした。
気になったプロジェクト
掘り起こされた構造体
設計 | アンサンブル・スタジオ |
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場所 | アメリカ |
コンクリートとモルタルで組み合わせられた巨大な塊が点在するランドスケープ建築。
ロッキー山脈にある荒々しくも美しい自然に盛り込まれた様々なプログラム。
手付かずの自然を再構築するかのように自然に近い形態の建築を設置する。
素材にこだわりその土地でしか味わえない感情を呼び起こすことを目的とした建築です。
ハウス・オブ・ピース
設計 | 石上純也 |
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場所 | デンマーク |
雲の形をしたシェル状の構造体が海に浮かぶ白い洞窟のような施設。
刻々と移り変わる海水からの光と開口部からの波により書き換えられる室内空間。
その中をボートで漂いながら穏やかな精神状態で世界の平和について考える。
自然の多様性を利用し人の手がコントロールできない感動を生み出す建築です。
北京中心業務地区文化センター
設計 | クリスチャン・ケレツ |
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場所 | 中国 |
規模・位置・角度の異なる何百もの三角形に分割された立面を持つ文化センター。
急速に発展する新しい中心業務地区に建つのに相応しいスタイリッシュな美しさは最低要件。
加えてファサードの装飾は単なる飾りではなく耐力要素となるよう構築。
複雑なものを単純化し知性のミニマリズムを追求するケレツらしい建築です。
上海淮海
設計 | ジャン・ヌーヴェル |
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場所 | 中国 |
規模と透明性を生かし中国と西欧の建築様式を巧みに融合させたランドスケープ建築。
住居・店舗・オフィス・広場の各部分の境界が曖昧になうよう設計。
上海らしい色鮮やかな赤をベースにした建物から溢れ出る高揚感。
横長の建物を覆う切妻屋根が新鮮なインパクトを与える建築です。
グーグル・ノース・ベイショア
設計 | BIG:ビャルケ・インゲルス・グループ/トーマス・ヘザウィック |
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場所 | アメリカ |
温熱・空気・音環境を制御する透明なキャノピーがキャンパス内の建物群を覆うオフィス。
建物内部の各パーツは軽快かつ触感的で家具のように動作し再構築が可能。
企業のためだけのキャンパスではなく周辺地域全体に開かれた場となるようコミュニティの導線を設計。
テクノロジーもオフィスも時代の流れに合わせて変化することができるGoogleのための建築です。