現代世界の建築家展2019

現代世界の建築家展2019_1
会期 2019年7月20日(土)~ 2019年9月8日(日)
会場 GAギャラリー
住所 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-12-14[地図
アクセス 北参道駅 徒歩2分
公式サイト GAギャラリー

展覧会の内容

世界の建築デザインの潮流を探る『現代世界の建築家展2019』へ行ってきました。

今回の注目は実際の敷地と建物の完成イメージを合成したシミュレーション映像。

既に存在するかようなリアリティ溢れる映像が施主の建設欲と利用者の想像力を掻き立てます。

模型や映像と共に建築家39組による多様なプロジェクトが楽しめる展示会でした。

気になったプロジェクト

オーシャニクス・シティ(Oceanix City)

設計 BIG(Bjarke Ingels Group)
場所

地球温暖化による海面上昇のリスクに対応する1万人規模の海洋都市の提案。

モジュール型の人工島がエネルギー・水資源・食料・廃棄物などの流れを制御し水質を改善。

来るべき未来のために対策を取り生態系の再生を試みる建築です。

シャラーン・デザート・リゾート(Sharaan Desert Resort)

設計 ジャン・ヌーヴェル(Jean Nouvel)
場所 サウジアラビア 、ウラー

紀元前2世紀前半頃に存在した遊牧民のナバテア人の伝統を踏襲した岩の中の高級リゾートの提案。

内部の温度を一定に保つことができる岩石を採掘しモダンな幾何学デザインでアレンジを加える。

過酷な気候から保護する機能性とミステリアスなデザインによる芸術性を両立する建築です。

カルマ建築美術館:クラウドタワー(Calma Museum for Architecture:Cloud Tower)

設計 藤本壮介
場所 フィリピン 、ラグナ

同一スケールの白いグリッドで構成された雲の塔のような美術館。

内部と外部の境界が曖昧になることで一時的に現れては消えていく雲のような儚さと幻想的な姿を演出。

2013年のサーペンタイン・パビリオンがタワー版となり更なる進化を遂げた建築です。

2020年国際博覧会スペイン・パビリオン(Spanish Pavilion World Expo 2020)

設計 セルガスカーノ+FRPO(Selgascano+FRPO)
場所 アラブ首長国連邦、ドバイ

9本の黄色い円筒の庇が特徴的な飛行船のようなパビリオンの提案。

太陽光パネルによるエネルギーでファンやドライミストが稼働する快適な広場。

そこでしか味わえない体験を提供する軽やかでフレキシブルな建築です。

ベイルート歴史博物館(Beirut History Museum)

設計 レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップ(Renzo Piano Building Workshop)
場所 レバノン、ベイルート

広大な遺跡発掘現場に隣接するガラスの展望室を持つ博物館の提案。

周辺環境と都市のルールに配慮し4フロアーにわたる地下階に展示室やカフェを埋め込む。

透明度の高いデザインとテクノロジーの活用で歴史に敬意を払う建築です。

イリノイ大学シカゴ校アートセンター(University of Illinois at Chicago Center for the Arts)

設計 ジョンストン・マークリー(Johnston Marklee)
場所 アメリカ合衆国 、イリノイ州、シカゴ

幾何学的な2つのピラミッドに劇場・コンサートホール・多目的施設を完備するアートセンターの提案。

ガラス張りの建物を覆う遮光用のパンチングメタルは夜になると妖艶にライトアップ。

アイコニックな風貌で人々を惹き付け市民交流の機会と場を提供する建築です。

世界建築巡りについて

世界建築巡りは、IA(情報アーキテクト)の山田育栄が訪れた世界の建築やプロジェクトなどの情報を紹介するサイトです。

建築学生や建築関係者はもちろん、国内外へ旅行する方などにも見ていただきたいと思っています。

一人でも多くの人に世界へ足を運んでほしい。

建築に触れると同時に、人との出会いや自己の発見といったかけがえのない機会に遭遇するでしょう。

インターネットの発達により世界中の情報を知ることはできますが、実体験に勝るものはありません。

このサイトが、訪れる国をより楽しむためのガイドブックになれば幸いです。

世界建築巡りの世界観に賛同いただけるスポンサー様も募集しています☆

詳細はこちら

山田育栄
上部へスクロール