ドットアーキテクツ展 POLITICS OF LIVING ⽣きるための⼒学

ドットアーキテクツ展 POLITICS OF LIVING ⽣きるための⼒学_1
会期 2023年5月18日(木)~ 2023年8月6日(日)
会場 TOTOギャラリー・間
住所 東京都港区南青山1-24-3[地図
アクセス 乃木坂駅 徒歩1分
公式サイト TOTOギャラリー・間

展覧会の内容

建築家の家成俊勝と赤代武志が主宰するドットアーキテクツの展覧会『ドットアーキテクツ展 POLITICS OF LIVING ⽣きるための⼒学』へ行ってきました。

建築の計画・設計・施工・使用を同じ地平で捉え直し、全ての過程に取り組むドットアーキテクツの手法。

本展では、建築の可能性を広げる彼らの活動の全貌を紹介し、「生きるための力学」の意味を見い出します。

 

大阪市南部の工業地帯の廃工場跡に拠点を構え、多様な仲間たちと身近な資源を携えているドットアーキテクツ。

建築の設計・施工はもちろん、映画・舞台・パフォーマンス・バー・畑仕事など幅広い活動を行っています。

私たちの暮らしや娯楽を貨幣で交換可能なサービスだけに委ねず、この程度なら自分たちでできるじゃないか!と自信を付けてもらいたい。

閃きと好奇心を大切にする、小さなアクションから始める、自分で自分の居場所を作る。

誰もが分け隔てなく参加できる場所作りを通して、異なるものを分断したり排除せずに受け入れる優しさを感じる展覧会でした。

展示風景

3階の展示室では、ドットアーキテクツの拠点と多種多様な活動を紹介しています。

3階の中庭では、パターゴルフ場とパターを自作するための工房があります。

4階の展示室では、ドットアーキテクツの代表的なプロジェクトを紹介し、自主制作映画を上映しています。

コーポ北加賀屋

場所 日本、大阪府

ドットアーキテクツが拠点を構える協働スタジオ。

家具工場の廃屋を整備し、オフィス、サロン、キッチン、ギャラリーなどの共有スペースを製作。

様々な人たちが出入りすることで、分野を超えた交流が生まれる建築です。

イタリア、ミラノ・トリノの社会センターを巡る旅

場所 イタリア、ミラノ県・トリノ県

2023年3月に実施した、ミラノとトリノの社会センターへの訪問と、市民集会への参加記録。

学校・工場・粗大ゴミ集積所などの廃屋を占拠し、占拠したグループが自主管理する。

様々な目的を持った人々が協働し、社会関係を再形成する建築です。

仮の家

場所 日本、静岡県

浜名湖の湖畔に建設された住宅兼アトリエ。

石の上に土台を流し、その上に紀州杉の壁を載せる。

庭仕事や創作を行うための、新たな生活の実験所となる建築です。

馬木キャンプ

場所 日本、香川県

瀬戸内国際芸術祭2013のプロジェクトで建設された集会場。

筒状のコンクリートの基礎に柱を差し込む、現代版の掘立柱構造を採用。

身近なハンドツールを使用して、誰でも建設できるように設計された建築です。

Moca Olive Hilltop

場所 日本、香川県

山林の急斜面に建設予定のギャラリー兼カフェ。

山と畑の世界を隔てる長城のように、尾根の地形に馴染む細長い建物。

山林を伐り開くことなく、オリーブの木の隙間に佇む建築です。

関連動画

世界建築巡りについて

世界建築巡りは、IA(情報アーキテクト)の山田育栄が訪れた世界の建築やプロジェクトなどの情報を紹介するサイトです。

建築学生や建築関係者はもちろん、国内外へ旅行する方などにも見ていただきたいと思っています。

一人でも多くの人に世界へ足を運んでほしい。

建築に触れると同時に、人との出会いや自己の発見といったかけがえのない機会に遭遇するでしょう。

インターネットの発達により世界中の情報を知ることはできますが、実体験に勝るものはありません。

このサイトが、訪れる国をより楽しむためのガイドブックになれば幸いです。

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山田育栄
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