法隆寺宝物館(Gallery of Horyuji Treasures)

法隆寺宝物館_1
設計 谷口吉生
竣工 1999年
住所 東京都台東区上野公園13-9[地図
アクセス 上野駅 徒歩14分
公式サイト 東京国立博物館
予約 Webチケット

法隆寺宝物館について

法隆寺宝物館は、1878年に奈良県の法隆寺から皇室へ献納された法隆寺献納宝物の展示・保存施設です。
飛鳥時代から奈良時代にかけて制作された約300件の宝物を収蔵しており、正倉院宝物と並び称される古代美術コレクションとして知られています。
1964年に開館した旧館は、保存環境の問題から公開日が限定されていました。
1999年、保存機能と展示環境を大幅に向上させた現在の新館が建設されました。
2001年、日本国内の建築・建設分野で功績を上げた個人・団体を称え授与される日本建築学会賞の作品賞を受賞しました。
建築全体は、「静寂」「秩序」「品格」をテーマに設計されています。
上野の森の緑と調和するよう、水平線と垂直線を強調したミニマルな構成となっています。
正面に設置された水盤には建物が映り込み、静謐で緊張感のある景観を生み出しています。
外観は、薄いアルミ屋根を細いスチール柱が支える軽やかなデザインとなっています。
エントランスとロビーは、透明なガラスのボックスとライムストーンに囲まれた開放的な空間となっています。
ロビーの前面を覆うアルミ製の格子は、直射日光を遮り室内のプライバシーを確保する役割を果たしています。
展示室は、重厚な石の空間で構成されており、気温、湿気、紫外線、化学物質から宝物を守るための高度な技術が導入されています。
自然光と人工照明を繊細に制御することで、古代美術に相応しい落ち着いた陰影を生み出しています。
宝物を収める特注の展示ケースは、高透過ガラスと極細のフレームで作られています。
展示ケースの内部には、光ファイバー照明が組み込まれており、千数百年前の金工品に施された繊細な装飾や質感を立体的に浮かび上がらせます。
周囲の木々・日光・水が一体となり、静かに作品と向き合う鑑賞体験を創出する建築です。

法隆寺宝物館の写真

法隆寺宝物館の動画

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