期間 | 2018年4月9日(月)から2018年5月31日(木) |
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場所 | 東京都千代田区飯田橋2-18-3[地図] |
交通 | 東京メトロ半蔵門線・東西線 九段下駅 徒歩6分 |
詳細 | 日建設計HP |
日建設計イラストレーションスタジオ展:DRAWN TO ARCHITECTURE
「日建設計イラストレーションスタジオ展:DRAWN TO ARCHITECTURE」の内容
日建設計118年の歴史の中で絶えることなく脈々と受け継がれた手描きの伝統と歴史を辿る「日建設計イラストレーションスタジオ展:DRAWN TO ARCHITECTURE」へ行ってきました。
設計会社のインハウスイラストレーター達の多彩な表現と熟練した業を紹介します。
日建設計の起源は1900年に設立された住友本店建設のための臨時建築部。
プロジェクトを終えたら解散することが前提の組織でした。
その後世界大恐慌に呑み込まれ解雇が相次いだ臨時建築部後身の住友合資会社工作部。
工作部のリーダーだった長谷部鋭吉と竹腰健造は30名の部員と共に独立することを決意。
1933年に長谷部・竹腰建築事務所を設立。
第二次世界大戦後の復興が本格的に進み始めた1950年に日建設計工務株式会社が設立しました。
苦しい時代を乗り越え日本最大の組織系建築設計事務所として第一線を走り続ける日建設計。
世界各地でプロジェクトを推進する建築設計と都市計画のプロフェッショナル集団。
受注から竣工までの長い工程において関係者理解のために無くてはならないイラストレーション。
イメージを形にする豊かな感性と見る側の感情を掻き立てるパワーに溢れる展覧会でした。
「日建設計イラストレーションスタジオ展:DRAWN TO ARCHITECTURE」の展示風景
完成画・プロセス・レイヤープロセスを紹介するエリア。
古いものは重厚で抒情的な絵が多く現代に近付くほど軽快なタッチで描かれたものが多くなります。
東洋の上品な軽やかさと西洋の古典様式の華麗さを併せ持つ現三井住友銀行大阪本店「住友銀行本店」
建物全体に9種類の国産木材を内装・外装・構造全体に使用した東京木材問屋協同組合のビル「木材会館」
オフィス・ホテル・住宅・商業・美術館・多目的ホールなどの複合施設「東京ミッドタウン企画案」
中国の古都・蘇州市に建つ蘇州テレビの本社とスタジオ群を核とした複合施設「蘇州現代メディアプラザ」
都市基盤施設の整備や駅施設の機能更新を契機とした総合的な街づくり「渋谷駅前エリアマネジメント」
「無題」
江戸文化が栄えた下町とその文化の再興を担う新しいシンボルとなる電波塔施設「東京スカイツリー計画案」
緑の中で奏でる音楽と様々な生物たちが人々をおもてなしするキャンパス「東京音楽大学:おもてなしの庭」
豊かな自然を訪れる訪問者の体験と感覚をテーマとしたリゾートホテルの計画案「K-プロジェクト」
地上350メートル・70階建ての超高層木造ビル「住友林業W-350プロジェクト」
世界一の森林会社として人・自然・生物が共存できる環境木化都市の構築を目指します。
ラフスケッチ・人・木と建物・着彩といった完成までのプロセスをレイヤーで表現したアート。
イラスト・原画・年表・線画を紹介するエリア。
人のアクティビティを中心に描いたイラストのコーナー。
この建築を人がどのように使用すれば快適かを提案する際に使用。
スケールを飛び出して描くことで視覚的に理解しやすく表現できます。
手に取ってじっくり見れる原画のコーナー。
原画の持つ繊細さや微妙な色彩を感じることができます。
日建設計118年の歴史を絵の歴史と重ねて紹介する年表のコーナー。
1900年に住友本店臨時建築部を設置。
1981年に日建設計パース展を開催。
1985年に日建設計パース・CG展を開催。
2004年に全社一元化で部門制に組織改革を実施。
2017年にイラストレーションスタジオを発足し今に至ります。
着彩前にペンで描かれた線画のコーナー。
この状態で施主に確認した後に水彩紙に写し着彩します。
緻密な線画に込められた作者の魂を感じることができます。
「日建設計イラストレーションスタジオ展:DRAWN TO ARCHITECTURE」の関連動画
「日建設計紹介:more than creative」
「NIKKEN SEKKEI Illustration Studio」
「日建設計イラストレーションスタジオ展:DRAWN TO ARCHITECTURE」の関連書籍
世界建築巡りについて
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