国立西洋美術館(National Museum of Western Art)
国立西洋美術館について
国立西洋美術館は、西洋美術に関する展覧会を開催している美術館です。
フランス政府から寄贈・返還された「松方コレクション」を基礎に、西洋美術に関する作品や資料の収集、調査・研究、保存・修復を行っています。
14世紀から20世紀半ばに制作された、素描、絵画、版画、写本、彫刻、工芸など約6,000点の作品を所蔵しています。
1959年に本館、1979年に新館、1997年に企画展示館が建設されました。
2016年、「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」として、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
本館はコルビュジエが設計し、坂倉準三、前川國男、吉阪隆正が監理を行いました。
コルビュジェが提唱した「近代建築の五原則」に基づき、「ピロティ」「屋上庭園」「自由な設計図」「水平連続窓」「自由なファサード」が採用されています。
地上3階・地下1階建ての本館には、「19世紀ホール」と呼ばれる吹き抜けがあります。
中央にある2つの柱は、姫小松の型枠にコンクリートを流し込んで作られました。
三角形の天窓から、柔らかい自然光が館内に降り注ぎます。
戦後、日本とフランスの国交回復と関係改善の象徴として、フランスの建築家が携わった歴史的な建築です。