モンジュイック・タワー（Montjuic Tower）

モンジュイック・タワーは、スペインの通信事業者のテレフォニカ（Telefónica）の通信塔です。
1992年に開催されたバルセロナオリンピックをテレビ中継するために建設されました。
高さは136メートルあり、構造計算を駆使した3点の土台が支えています。
スペインの深い青空に向かってに、真っ直ぐに伸びるデザインが印象的です。
聖火を持つ選手と、メダルを受け取るためにひざまづく選手を象徴していると考えられています。
塔の傾斜は、夏至の太陽の角度に合わせて日時計としての機能を持っています。
塔の基部には、カタルーニャ語でトレンカディス（Trencadis）と呼ばれる装飾が施されています。
トレンカディスは、破砕タイルを張り合わせて仕上げる技法で、ガウディの建築でも多用されています。
2006年に開催されたF1のスペイングランプリでは、優勝者に送られるトロフィーのデザインに採用されました。
緊張感のある立ち姿は、世界中のどのタワーよりも見応えがある建築です。