ギリシャ建築巡り2016
【期間】2016年9月18日(日)から2016年9月26日(月)の7泊9日
【費用】航空代金&宿泊料16万円+現地出費8万円=合計24万円
ギリシャのアテネとキクラデス諸島へ建築旅行に行ってきました。
今後ギリシャへ行く方の参考になるよう、訪れた建築の概要・街の様子・グルメ情報などをまとめています。
ギリシャ建築巡り1日目
バス乗り場でアテネ中心部のシンタグマ広場行きのチケットを購入。
オレンジの刻印機で打刻しバスに揺られること約1時間。
シンタグマ広場からタクシーに乗車。
大きいベッドが魅力のキレイなお部屋です。
荷解きを済ませ建築巡りに出発!
ドイツをはじめヨーロッパ諸国に向かう難民の通り道として有名なこのエリア。
財政危機も加わり多くの路面店が閉鎖に追い込まれている治安の悪い地域のため夜の歩行は控えましょう。
主要観光地への移動は アテネ地下鉄 が便利。
アテネ市内で発掘された遺物や美術品が展示されたオシャレなアクロポリ駅に到着。
飲食店が並ぶ駅前の通り。
ローマ帝国第14代皇帝ハドリアヌスの到来を祝う記念碑。
ギリシャ文化を愛するハドリアヌスの行いが民衆に認めれられ支持された証として現代に息衝く建築。
無料で見れるのでお金のかからない気軽な建築散歩に最適でした。
ギリシャ神話に登場するゼウスをはじめとしたオリュンポス十二神に捧げられた神殿。
大部分が破壊されてもなお古代ギリシャの歴史を知る存在としてギリシャの繁栄を見守り続ける建築。
一人旅をしていた青年に声を掛けられアテナイのアクロポリスを背に写真を撮り合いました。
男性アスリートが裸で挑む古代ギリシャの陸上選手権として使われてきた競技場。
心と体のフェアプレーを競う高貴な精神が宿る建築。
歴代のオリンピック開催地を刻む記念碑にもうすぐ東京の名前が刻まれると思うと大変興奮しました。
オリンピアゼウス神殿とアテナイのアクロポリスをバックにハイチーズ(^囚^)
アメリカから旅行に来たおじいさんに相席を誘われお互いの国の事を話しながらランチしました。
ギリシャ建築巡り2日目
6時半に早起きしてホテル1階のレストランへ。
良い建築巡りは良い朝食からスタートします。
ホテルから15分程タクシーに乗りアクロポリスの麓に到着。
アクロポリスのゲートは8時に入場開始です。
興奮を抑えながら石畳の坂をグングン登っていきます。
海抜150メートルの石灰岩の丘の上に築かれた古代ギリシャの城塞。
古代ギリシャ文明の高さと卓越した美意識を世界に誇る城塞。
ツアー客で混雑しない朝一の訪問で素敵なパノラマ撮影ができました。
アテナイのアクロポリスへの聖なる入り口として建設された門。
神聖な場所を守る砦として荘厳な風格を漂わせる建築。
タイミング良く兵隊さんが行進するパフォーマンスを見ることができました。
ギリシャ神話に登場する知恵・戦略・戦争の女神アテーナーに捧げられた神殿。
古代ギリシャ文明の象徴としてギリシャ建築の技術力や美意識の高さを証明する建築。
紀元前5世紀のギリシャ人が恒久的に美しいと感じるデザインを知っていたことに感銘を受けました。
アテナイの王エリクトニオスとギリシャ神話に登場するアテーナーとポセイドーンを祭る神殿。
様々な宗教的儀式の舞台となりアテネ市民の信仰心の強さが表れた建築。
神々に仕えアテネの繁栄を見守る巫女の凛しい美しさに心惹き付けられました。
ギリシャ神話に登場する豊穣・ブドウ酒・酩酊の神ディオニソスに捧げられた屋外円形劇場。
明け方から日没まで演劇に酔いしれる人々の感情を深く揺さ振り続けた建築。
南に面した日差しの強い場所にあるのでマメに水分補給しながら周りました。
コンサートやギリシャ悲劇の公演会場として使用されている屋外円形音楽堂。
アクロポリスの麓の神聖な場所で忘れられない芸術鑑賞ができる建築。
公演以外で中に入ることはできないため次回訪れる際は予約したいと思います。
歴史的建築の起源であるアテナイのアクロポリスに来れて感無量です。
アクロポリスの丘とその周辺で発見された貴重な出土品を収蔵・展示する博物館。
アクロポリスやアテナイの街並みとの視覚的連携を保つことで古代と現代を繋ぐ役割を果たす建築。
建物の魅力に加え展示物の数が非常に多く充実した時間が過ごせました。
1階のレストランで甘くて薄いパンケーキを食べました。
アクロポリ駅の周辺をぶーらぶら。
お土産屋さんが並ぶ路地で器とマッサージオイルを購入。
歩き続けてシンタグマ広場に到着。
観光スポットへのアクセスが良く高級ホテルも多い場所です。
ギリシャ建築巡り3日目
ホテルから10分程タクシーに乗りモナスティラキ駅前の広場に到着。
徒歩3分でゲートに到着。
政治・経済・文化・宗教活動の中心地としてアクロポリス北西部に建設された公共広場。
市民間の交流や民主政治が行われる場所として文明が発達していった時代の面影を残す建築。
紀元前6世紀の風景がそのまま残されている努力に感銘を受けました。
課外授業中の学生たちに遭遇し、このような環境で学べることを羨ましく思いました。
ローマ帝国第14代皇帝ハドリアヌスがアテネ市に寄贈した図書館。
知識への探求心に応える場所として今も昔も変わらず人々に愛される建築。
なぜかとても空いていて沢山のモニュメントを独り占めした撮影ができました。
モナスティラキ駅から地下鉄に乗りイリニ駅に到着。
2004年のアテネオリンピックを機に改装されスポーツ大会や各種イベントに使われている複合施設。
地中海の精神を反映した色合いで統一しギリシャの古典的な空間をモダンに再現した建築。
閑散とした姿を目の当たりにし国の経済力に対する投資のバランスや計画性を考えさせられました。
ギリシャ最大の博物館 アテネ国立考古学博物館 へ。
先史時代から古代末期に作られた彫刻・調度品・美術品・宝飾品など数多く展示しています。
空腹だったので作品鑑賞前に地下1階のオシャレな庭園レストランへ。
野菜不足を補うべくサラダを注文しましたがマズくて完食できませんでした。
鑑賞した素敵な展示品の一部をご紹介!
金の葬儀用マスクと装飾品。
アルゴリダ県に存在した古代都市ミケーネのアクロポリスの宝物。
ギリシャ神話に登場するゼウスまたはポセイドーンの銅像。
クレタ島に住んでいたとされる半人半獣のトルソー。
ギリシャ神話に登場する海・地震・嵐の神ポセイドーンに奉納された貴族階級の青年クーロスの彫刻。
ギリシア神話に登場する神の憤りと罰を擬人化した女神ネメシスの彫刻。
マートルとベリーの花輪。
ローマ帝国時代のジュエリー。
馬と子供の騎手の銅像。
大好きなジュエリーを中心に美しい作品を沢山撮影できました。
ホテルに戻り屋上のレストランへ。
ホームページ上で拡大掲載されているパルテノン神殿を望むビューの現実は御覧の通り・・・。
ミートソーススパゲッティと白ワインで少し早めの夕食。
アテネの美しい日没の瞬間をゆっくり楽しめました。
ギリシャ建築巡り4日目
ギリシャの学術・アート・エンターテインメントの活性化と国益増を目的に建てられた複合施設。
営利・非営利を問わず幅広い活動の場を提供しギリシャの明るい未来への希望が込められた建築。
竣工して間もない施設のガイドツアーに参加し大好きなピアノ建築をじっくり味わえました。
ガイドツアーの参加者さんが記念写真を撮ってくれました。
屋上庭園を散歩中にずっと後を付けてくるギリシャのネコ。
立ち止まるとワンピースの裾をカミカミしてくるしベンチに座ると膝に乗ってくるので休憩できず(笑)
私が水を飲んだ後の様子。
シンタグマ駅周辺のショッピングストリートで買い物を楽しみました。
ギリシャ建築巡り5日目
商業活動の中心地をアテナイのアゴラから移転する目的で建設された公共広場。
アテネの中央市場や集会所として賑わいを見せた時代を想起させる建築。
1つの場所で多様な建築技術が見れる貴重な場所でした。
地下鉄で少し移動。
キレイな車内の風景。
シングル・フィクス駅から交通量の多い通りを歩きます。
1891年に創設しギリシャで最も古い歴史を持つ保険会社Ethnikiのビル。
派手さはないけれど幾何学的要素のエッジが効いた建築。
関係者以外は立ち入り禁止ということでエントランスの階段付近からの撮影を警備員に促されました。
ギリシャの文化・教育・芸術活動を支援する目的で建てられたオナシス財団の複合施設。
都市や世界に開かれたオナシス財団の純粋な精神を表現した建築。
イベント開催時以外は立ち入り禁止ですが優しい警備員さんがトイレを貸してくれました。
タクシーでメガロ・ムシキス駅周辺に移動。
文化・教育・芸術活動の創造的な場として非営利団体が運営する施設。
地域社会における文化活動を促進する存在として国の期待を背負った建築。
公演以外で中に入ることはできないため次回訪れる際は予約したいと思います。
隣接するエレフテリアス公園の緑で目を保養。
古代ギリシャの伝統を引き継ぎ1,000年に渡り培われた東ローマ帝国のビザンティン文化。
25,000点を超える出土品を収蔵し研究・記録・文書化する国立美術館です。
庭園散策だけでも充分楽しめます。
自分の好きな席が選べる静かで心地良い店内。
大好きなエビがのったシンプルなトマトパスタが美味しかったです。
ギリシャ建築巡り6日目
空港のCARE4BAGにトランクを預けます。
中国人観光客と私ぐらいしかいないガラガラの便で出発進行!
アテネ市内の上空。
晴天に恵まれて本当に良かった!
エーゲ海のフライトを堪能すること1時間。
陸地が見えてきましたっ!!
世界有数のリゾート地として人気のあるエーゲ海に浮かぶキクラデス諸島の島。
青い空と海に恵まれ色鮮やかな建築が訪れる人に幸福感を与えてくれる島。
居るだけで幸せな気持ちにしてくれるサントリーニ島にセカンドハウスを持ちたいと思いました。
サントリーニ国際空港からバスに乗り島の中心部フィラに向かいます。
フィラから別のバスに乗り換え北部の集落イアに到着。
夢への逃避を現実ものにする高級ホテル Canaves Oia へ。
ロマンティックなカップルや夢のような結婚式に最適な隠れ家として大人気。
館内は洞窟のように繋がっていてミニマリズムの洗練さが取り入れられています。
庶民の私はプールサイドのレストランのみの利用で予約しました。
シンプルなパンにバルサミコ酢を垂らしたギリシャ名産のオリーブオイル。
大きなタコ足とお豆。
ボリューミーなトマトパスタは完食できず。
普段の生活ではお目にかかれないエーゲ海のベルベットブルーをしっかりと目に焼き付けました。
アテネ南部の海岸沿いにあるグリファダ地区の素敵なホテル Divani Apollon Palace & Thalasso へ移動。
シンプルなインテリアで上品にまとめられています。
ラグジュアリーなバスタイムを満喫し就寝しました。
ギリシャ建築巡り7日目
オーシャンビューからおはようございます。
最終日に相応しい晴天です。
ホテル1階のレストランへ。
上品なブッフェをバランスよくいただきます。
屋内外に沢山のプールがあります。
ホテルのプライベートビーチエリアへ移動。
一般のレンタルスペースもあります。
滅多に着ないビキニを着ていざ地中海へ!
何も考えない幸せなひととき。
頭を空っぽにして明日への英気を養いました。
海で声を掛けてきたギリシャおじさんに連れられ MIYABI Japanese Private Dining へ。
日本人の職人さんが腕をふるった美味しいお寿司と温かい緑茶に大変癒されました。
まとめ
紀元前遥か昔から非常に高度でセンスの利いた建築を生み出してきた神話の国ギリシャ。
一方で財政危機や難民問題による国民の生活状況や治安の悪化などの問題に直面している現代。
過去の栄光を称えギリシャの観光産業が更なる発展を遂げて経済復興することを願う建築旅行でした。