ギョレメ野外博物館(Goreme Open Air Museum)
ギョレメ野外博物館について
ギョレメ野外博物館は、浸食によって形成された岩を削って作られた建築物が見られる博物館です。
1967年、世界最大規模の洞窟住居群の一つとして一般公開されました。
山の尾根、谷、尖塔が連続することで、独自の景観が形成されました。
火山で生まれた岩が侵食されてできた奇岩は、「妖精の煙突」と呼ばれています。
カッパドキア地方のギョレメには、2世紀頃からキリスト教の修道士たちが住んでいたと考えられています。
岩盤の中には、岩を削って作られた住居、教会、独房が存在します。
ギョレメ野外博物館には、修道院、聖バジル教会、エルマリ教会、聖バーバラ教会、蛇の教会、マルタ十字軍教会、聖カタリナ教会、チャルクリ教会、トカリ教会があります。
教会の内部は、フレスコ画とテンペラ画の壁画で飾られています。
教会に描かれている壁画は、聖書とイエス・キリストの生涯から抜粋されています。
宗教的に崇められる偶像を破壊するイコノクラスムという運動が盛んだった時代を生き残り、貴重なビザンティン美術が残る建築です。