統一会堂(Reunification Palace)
統一会堂について
統一会堂は、フランス領インドシナ時代にフランス政府が建設した宮殿です。
1873年に建設された旧宮殿は、フランス人建築家のアキール・アントワーヌ・エルミットの設計を基に、ウジェーヌ・コドリが完成させました。
旧宮殿はノロドム宮殿(Norodom)と呼ばれており、フランス政府が撤退した1955年から1975年までは独立宮殿と呼ばれていました。
1956年から1962年まで、ベトナム共和国初代大統領のゴ・ディン・ジエム(Ngo Dinh Diem)の大統領府・官邸として使用されました。
1962年2月8日、建物はクーデターの爆撃を受けて大破し、後に解体されました。
1966年に再建された新宮殿は、ベトナム人建築家のゴー・ヴィエト・トゥが設計しました。
新宮殿は、1975年4月30日のサイゴン陥落とベトナム戦争の終結まで、大統領府として使用されました。
宮殿の正面には、直径102mの楕円形の芝生があり、その中央には噴水があります。
左右対称の外観は、砂時計のような形をした白いルーバーで覆われています。
1階には内閣会議室、応接室、宴会室があり、2階には大統領作戦室と執務室があります。
3階には、図書室、娯楽室、映画館があり、大統領家族のプライベートスペースとして使用されました。