サン・セバスチャン教会(San Sebastian Church)
設計 | ドン・ヘナロ・パラシオス・イ・ゲッラ(Don Genaro Palacios y Guerra) |
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竣工 | 1891年 |
住所 | Pasaje del Carmen St, Quiapo, Manila, 1001 Metro Manila, Philippines[地図] |
アクセス | Legarda Street 停留所 徒歩4分 |
公式サイト | なし |
予約 | なし |
サン・セバスチャン教会について
サン・セバスチャン教会は、聖アウグスチノ修道会の後援で建設されたローマ・カトリック教会です。
建物は、バロック様式とネオ・ゴシック様式が採用されています。
スペインのブルゴス大聖堂(Catedral de Burgos)を参考にして設計されたと考えられています。
1621年に建設された木造の教会は、1651年に中国系フィリピン人による蜂起で焼失しました。
後に建設されたレンガ造りの教会は、1859年に発生した火災と、1863年および1880年に起きた地震の影響で倒壊しました。
1880年代、教会の司祭を務めていたエステバン・マルティネス(Esteban Martínez)の命により、地震にも耐えられる教会の建設計画が開始されました。
耐震性と耐火性を持つ鉄骨造の教会は、アジアで最も古く、世界でも2番目に古いと伝えられています。
教会の内装には、トロンプ・ルイユ(Trompe-l’œil)という騙し絵の技法が用いられており、大理石のように見える塗装が施されています。
塗装は、ロレンソ・ロシャ(Lorenzo Rocha)、イサベロ・タンピンコ(Isabelo Tampingco)、フェリックス・マルティネス(Félix Martínez)によって施されました。
ステンドグラスは、ドイツのドクター・ハインリヒ・オイトマン社(Dr. H. Oidtmann)から輸入され、地元の職人が仕上げ作業を行いました。
西側の主祭壇には、1617年にメキシコのカルメル会(Carmelite)の修道女から贈られた聖母像が設置されています。
2011年、フィリピン政府によって国の重要文化財に指定されました。