マニラ大聖堂(Manila Cathedral)
マニラ大聖堂について
マニラ大聖堂は、城壁都市のイントラムロスにあるカトリック教会の大聖堂です。
1600年/1621年/1945年に起きた地震の影響や、第二次世界大戦などの戦争で何度も破壊され、合計8回再建されました。
1958年、オカンポの設計で現在の大聖堂が再建されました。
ネオ・ロマネスク様式を中心に、複数の建築様式が採用されています。
初代の大聖堂に見られた彫刻やバラ窓が再現されています。
北西側のファサードは、キリスト教の聖地であるエルサレムの方角を向いており、敷地はラテン十字の形をしています。
白い彫刻は、イタリア人彫刻家のアンジェロ・ファティナンジ(Angelo Fattinanzi)、リヴィア・パピーニ(Livia Papini)、アルシデ・ティコ(Alcide Tico)によって制作されました。
ローマ近郊で採石された大理石のトラバーチン(石灰質化学沈殿岩)が使用されています。
中央にある青銅の扉は、イタリア人彫刻家のアレッサンドロ・モンテレオーネ(Alessandro Monteleone)とフランチェスコ・ナーニ(Francesco Nagni)によって制作されました。
バラ窓の側にあるパイプオルガンは、東アジア最大級の大きさで、オランダのオルガンメーカーのペルス&ヴァン・ルーウェンペルズ(Pels & Van Leeuwen)によって制作されたものです。
1964年に設置された134枚のステンドグラスは、主にフィリピン人芸術家のガロ・オカンポ(Galo Ocampo)によって制作されたものです。
祭壇の前にある八角形のドームには、オカンポがデザインしたステンドグラスが16枚設置されています。