マラテ教会(Malate Church)
マラテ教会について
マラテ教会は、300年以上の歴史を持つローマ・カトリック教会です。
1588年、聖母マリアの称号であるロス・レメディオスの聖母(Nuestra Señora de los Remedios)に捧げる教会として建設されました。
建物は、メキシコのバロック様式であるウルトラバロック(Ultra-Broque)と、タガログ族の一部が信仰していたイスラム建築が融合した、ムデハル様式(Mudéjar Style)が採用されています。
1645年、フィリピン北部のルソン島で起きたルソン地震の影響で倒壊し、1679年に再建されました。
1864年に3度目の再建が行われ、1898年に3階建てのファサードが修復されました。
1階のファサードには、ロマネスク様式の柱と聖アウグスチノ修道会のシンボルである炎の心臓が見られます。
2階のファサードには、世界でマラテ教会とダラガ教会(Daraga Church)でしか見ることができない、ねじれた柱が配置されています。
3階のファサードには、左右に鐘楼が設置されています。
東側の祭壇には、1624年にスペインから持ち込まれたロス・レメディオスの聖母像が設置されています。
聖堂内は、バロック様式のシャンデリアとステンドグラスから差し込む光によって明るさが保たれています。
2023年、フィリピン国立博物館によって重要文化財に指定されました。