【期間】2014年12月29日(月)から2015年1月6日(火)の6泊9日
【費用】航空代金&宿泊料16万円+現地出費8万円=合計26万円
スペインのバルセロナとバレンシアへ建築旅行に行ってきました。
今後スペインへ行く方の参考になるよう、訪れた建築の概要・街の様子・グルメ情報などをまとめています。
【期間】2014年12月29日(月)から2015年1月6日(火)の6泊9日
【費用】航空代金&宿泊料16万円+現地出費8万円=合計26万円
スペインのバルセロナとバレンシアへ建築旅行に行ってきました。
今後スペインへ行く方の参考になるよう、訪れた建築の概要・街の様子・グルメ情報などをまとめています。
ロンドン乗り換えでスペインのバルセロナ空港へ。
経由地のヒースロー空港はとても広くターミナル間の移動が大変でした。
ブリティッシュ・エアウェイズの機内は清潔で年末年始だけど割安で良かったです。
夜遅くバルセロナに到着しタクシーでホテルへ。
宿泊したノボテル・バルセロナ・コルネイヤはキレイな部屋のホテルでした。
受付に人が常駐していなかったり観光地へのアクセスが若干不便な立地にあるのでオススメはしません(笑)
早起きしてバルセロナ・サンツ駅からスペイン国鉄レンフェに乗りオレンジで有名なバレンシアのホアキン・ソロージャ駅へ。
バルセロナからは片道約3時間かかりますが車内のバーなどを利用して快適に過ごすことができます。
往復チケットをWeb予約しておくと便利です。
サンティアゴ・カラトラバ設計の芸術科学都市へ行きました。
地球・科学・芸術に関連した展示をベースにバレンシアオープンテニスなどのビッグイベントも行われるヨーロッパ最大級の複合施設です。
広大な敷地に建つ日本にないデザインの建築郡に圧倒されます。
レストランで食事をし科学の展示やアクアリウム鑑賞などを楽しみました。
バルセロナは地下鉄・バス・トラムなどの交通網が発達しています。
地下鉄マップを印刷して目的地の最寄り駅を事前に把握しておくと便利です。
日本と比べタクシー料金も安いので気軽に利用できます。
午前中サンティアゴ・カラトラバ設計のモンジュイックタワーへ行きました。
1992年のバルセロナオリンピックに合わせて建てられた通信塔です。
聖火を掲げる人間の腕をイメージしたと言われています。
高さ136メートルとタワーとしては決して高くはないけれどカラトラバにしか表現できない躍動感を感じる建築です。
午後はカタルーニャ地方出身の画家ジョアン・ミロのミロ美術館へ行きました。
原色を基調とした色使いで人や鳥などをデフォルメした有機的な形態が特徴です。
高校の文化祭の時に美術部の催しでミロ展をやったのが思い出です。
それから10数年経ってこの地に来れたことを大変嬉しく思います。
元旦の早朝アントニ・ガウディ設計のサグラダ・ファミリアへ行きました。
スペイン内戦による設計資料焼失や財政難による建設遅延など多くの困難を乗り越えてきた未だ建設中の教会です。
ガウディの没後100年にあたる2026年の完成を目標に最新の技術や材料を併用して作業が進められています。
塔の中から朝日を拝み2015年最高のスタートを切ることが出来ました。
午後はアントニ・ガウディ設計のカサ・ミラへ行きました。
バルセロナのブランドストリートであるグラシア通りに建つ実業家夫妻の元邸宅です。
家賃の高さと実用性の低さから建設当初はなかなか借り手が見つからなかったそう。
有機的デザインの温かみや芸術性への高いこだわりが感じられました。
1階にあるレストランカフェ・デ・ラ・ペドレラで遅めの昼食。
ニンニクとオリーブオイルが効いたトルティージャは衝撃のおいしさでした。
トルティージャとドリンクで10ユーロというリーズナブルな値段で味わえます。
引き続きアントニ・ガウディ設計のカサ・バトリョへ行きました。
カサ・ミラから徒歩10分の場所に建つ大繊維業者の元邸宅です。
ファサードの石柱が骨を想起させることからカタルーニャの守護聖人であるサン・ジョルディの竜退治説をイメージしたと言われています。
日本語のオーディオガイドを使いガウディの思想をたどりながら楽しむことが出来ました。
バルセロナ・サンツ駅から鈍行で片道約2時間の田舎町フィゲラスへ。
カタルーニャ地方出身の画家サルバドール・ダリのダリ美術館へ行きました。
一番好きな画家であるダリの貴重なジュエリー作品も見ることができ濃厚な時間を過ごせました。
午前中アントニ・ガウディ設計のグエル公園へ行きました。
ガウディが一時期住んだこともある元住宅で総面積約15万平方メートルの公園です。
整えられた庭園や粉砕ガラスの色鮮やかな装飾などから自然と芸術に対するガウディの愛情が感じられます。
広場から見えるバルセロナの絶景も忘れられないものとなりました。
地中海を眺めながらおいしいシーフードを食べるためバルセロネータビーチへ。
都心に近い所にこんなにも美しい海があることに驚きました。
歌・踊り・サーフィン・日光浴など皆思い思いの時を過ごすことができる天国のような場所でした。
続いてアンダルシア地方出身の画家パブロ・ピカソのピカソ美術館へ行きました。
旧市街の狭い路地が続くゴシック地区に存在します。
一生の中で何度も違う絵描きになったと言われる彼の多様なテイストの作品が鑑賞できました。
夕方ジャン・ヌーヴェル設計のトーレ・アグバールへ行きました。
開けた振興開発地区に存在する水道局のビルです。
4,500個の窓ガラスに反射する光が個性的な表情を見せてくれます。
周辺の美術館やマンションもユニークなデザインの建物が多かったので次回訪れた時はじっくりチェックしたいと思います。
午前中伊東豊雄氏設計のトーレス・ポルタ・フィラへ行きました。
あのブルジュ・ハリファを押さえて高層建築賞2010を受賞したホテルとオフィスビルです。
人目を惹き付ける力強い赤色と有機的なデザインはスペインの現代建築として非常に相応しいと感じました。
次回バルセロナへ行く際は絶対ここに宿泊したいと思います。
同じく伊東豊雄氏設計のフィラ・バルセロナ・グラン・ビアへ行きました。
国際見本市会場として使われているコンベンションセンターです。
トーレス・ポルタ・フィラの向かいにあり周辺にはジョギングや散歩をする人がいるのどかな場所です。
Webのバーチャルツアーで広い全体像と中の様子を見ることが出来ます。
続いて磯崎新氏設計のカイシャ・フォーラムへ行きました。
両替で度々お世話になったCaixa銀行が運営する美術館です。
1913年に建てられた工場をリノベーションすることで温故知新を体現しています。
スペイン最終日に3つの日本人建築家の建物を見ることができて大変嬉しかったです。
皆大好きミース・ファン・デル・ローエ設計のバルセロナ・パビリオンへ行きました。
1929年のバルセロナ万国博覧会で建設されたパビリオンです。
隣接する建物の影響で日当たりの良い時間帯が限られるため夏期の撮影がベストです。
良いアングルを探して幾度となく撮影を行うことでシンプルなものほど難しいということを再認識させられました。
夕方リチャード・マイヤー設計のバルセロナ現代美術館へ行きました。
旧市街地区の中に突如現れる現代建築の美術館です。
スペイン出身の女優ペネロペ・クルスが出演する映画「それでも恋するバルセロナ」に一瞬登場します。
訪れた日曜日は閉館時間が早く入れなかったため次回リベンジしようと思います。
建築・アート・自然・食・文化ともに素晴らしい資産を持つ国スペイン。
毎日晴天に恵まれ沢山のパワーをもらうことができた素晴らしい建築旅行でした。
世界建築巡りは、インフォメーションアーキテクトの山田育栄が訪れた世界の建築やプロジェクトなどの情報を紹介するサイトです。
建築学生や建築関係者はもちろん、国内外へ旅行する方などにも見ていただきたいと思っています。
一人でも多くの人に世界へ足を運んでほしい。
建築に触れると同時に、人との出会いや自己の発見といったかけがえのない機会に遭遇するでしょう。
インターネットの発達により世界中の情報を知ることはできますが、実体験に勝るものはありません。
このサイトが、訪れる国をより楽しむためのガイドブックになれば幸いです。
建築旅行記の出版、展覧会・イベントの企画、建築設計事務所のサイト制作&改善などを手掛けたいと思っています。
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© 2014- 世界建築巡り Ikue Yamada